予稿集

医療情報における着目点提示による理学療法初学者の臨床推論支援

Abstract

理学療法において,患者の問題を捉える臨床推論は重要であるが,卒業時の到達度は助言を要するとしており,卒業後すぐに臨床推論の実践は難しい.そのため,医療情報を統合し問題点をトリアージするシステムを作成した.実証実験として理学療法士20名に対し模擬症例に関する論理的記述と問題点抽出を課題とし,システム使用の有無で効果検証を行った.文章は教員2名に採点を依頼し,問題点は正答を設定しF値を算出したものを正答率とした.その結果,システム使用有無で採点結果の効果量は小さかったが,正答率は中等度の効果量であった.本システムは問題点列挙の正答率を上げるが,論理性への効果は十分とは言えないため,論理性の向上には文章への直接的な介入が必要であると考える.

Information

Book title

電子情報通信学会HCGシンポジウム2023論文集

Date of issue

2023/12/04

Date of presentation

2023/12/11

Location

福岡県北九州市(北九州コンベンション協会AIM)

Citation

吉田 龍洋, 畠山 駿弥, 杉本 明文, 堀 寛史, 佐々木 恭志郎, 高岡 良行, 松下 光範. 医療情報における着目点提示による理学療法初学者の臨床推論支援, 電子情報通信学会HCGシンポジウム2023論文集, No.B-2-2, 2023.