予稿集

看板密集地域における情報識別支援手法の改良

Abstract

本研究の目的は,看板や標識などが過剰に存在する都市空間における,視覚情報の識別性の向上,及び探索時間の短縮である.看板や標識は,必要な情報と不要な情報とを識別する手がかりとなる視覚情報である.しかし,繁華街などの地域においては視覚情報が密集しているため,特定の看板を見つけることは容易ではない.そこで本研究では,この問題を解決するために,不要な情報を減算した上に必要な情報を付加するアプローチを採る.これにより,看板密集地域において特定の看板を見つけることを支援するシステムのプロトタイプを実装した.また,提案する情報提示手法の効果について従来の手法との比較検討を行い,探索対象が複数であり,周囲の彩度が低い場合において提案手法の優位性を示した.

Information

Book title

情報処理学会研究報告

Volume

2017-HCI-173

Pages

1-7

Date of issue

2017/05/25

Date of presentation

2017/06/01

Citation

北村 茂生, 松下 光範. 看板密集地域における情報識別支援手法の改良, 情報処理学会研究報告, Vol.2017-HCI-173, No.12, pp.1-7, 2017.