論文誌

Restive Shadow:多波長赤外光を用いた拡張影生成システム

Abstract

本研究では,現実世界に存在する「影」という現象に着目し,その性質を拡張させるシステム“Restive Shadow”を提案する.提案システムは,遮蔽物の外観にはない絵柄が加わった影の生成と,遮蔽物にはない動きが加わった影の生成の2種類の影の拡張を可能にする.影を拡張させる手法はこれまでにも多く制作されているが,本研究では赤外光を遮蔽することによって生成される自然な影を利用する点で特徴がある.提案手法では,複数種のIRフィルタによって異なる波長の赤外光の透過・遮断を制御することによって,同一の物体から複数の形状を持つ影を生成する.

Information

Book title

情報処理学会論文誌

Volume

57

Pages

1239 - 1250

Date of issue

2016/04/15

ISSN

1882-7764

Citation

阪口 紗季, 東納 ひかり, 松下 光範. Restive Shadow:多波長赤外光を用いた拡張影生成システム, 情報処理学会論文誌, Vol.57, No.4, pp.1239 - 1250, 2016.