Abstract
研究の目的は,ストーリから受け取る感情極性の推移に着目した絵本検索の実現である.これまでに絵本中の単語の感情極性の推移から絵本同士の類似度を算出し,検索に用いる研究がなされている.しかし,出現するすべての単語から感情極性の推移を算出すると,読み手が受ける感情極性の推移と異なる場合がある.そこで,登場キャラクタごとの行動から感情極性を評価する手法を提案する.これにより,詳細な絵本検索が可能になる.手法の有効性を検証するために,動詞抽出の精度と,付与される感情極性の精度の評価実験を試みた.実験の結果,精度向上には,台詞文の発話者推定や辞書の感情極性の変更が必要であることが確認された.
Information
Book title
人工知能学会第21回インタラクティブ情報アクセスと可視化マイニング研究会予稿集
Pages
11-16
Date of issue
2019/03/08
Date of presentation
2019/03/09
Location
京都府京都市(立命館大学朱雀キャンパス )
Citation
伊良原 諒, 松下 光範. 絵本における登場キャラクタの行動に着目した感情極性評価, 人工知能学会第21回インタラクティブ情報アクセスと可視化マイニング研究会予稿集, pp.11-16, 2019.