予稿集

理学療法学専門用語のラベル付き辞書の作成と診療レポートへの自動タグ付与

Abstract

本研究の目的は,理学療法士の作成する診療レポートやカルテなどの対象者記録(以下,診療レポート)を分析することで有益な知見を得たり,類似レポートの分類などを可能にすることで,臨床における判断ミスなどを軽減することである.この分野において診療レポートの検索が可能になることは,臨床現場に配属されて間もない新人が過去の事例に学び,現場のみで獲得可能な知識を得ることに貢献する.この実現において,非構造化テキストである診療レポート内のテキストデータにタグを付与することが必要である.しかし,医学・看護学分野と比較しても,医学的リハビリテーション分野においてはタグ付与に用いる辞書の整備が十分とはいえない.本稿では理学療法士の国家試験の問題文と紙上患者に対して学生が記述したテキストデータを用いて理学療法学の専門用語を抽出することで,理学療法士が作成した非構造化データに自動タグ付与を行う.

Information

Book title

情報処理学会研究報告

Volume

2021-AAC-15

Pages

1-6

Date of issue

2021/02/26

Location

オンライン

Citation

宮本 誠人, 松下 光範, 堀 寛史. 理学療法学専門用語のラベル付き辞書の作成と診療レポートへの自動タグ付与, 情報処理学会研究報告, Vol.2021-AAC-15, No.1, pp.1-6, 2021.