Abstract
本研究では複合現実感を用いたシステムにおいて,現実世界のユーザが仮想世界のオブジェクトを円滑に操作する方法の実現を目指す.仮想オブジェクトの操作には,仮想のカーソルを用いることがある.しかし,それらは現実世界と仮想世界の正確な位置関係や,実物体の形状を反映せずに配置されるため,ユーザが仮想オブジェクトとの距離を掴みにくいという問題がある.本稿ではこの問題を解決するために,プロジェクタを用いてポインタとマーカの役割を兼ねた画像を現実世界に直接投影することで仮想オブジェクトを重畳し,ジェスチャによって操作する方法を組み合わせたプロトタイプシステムを実装した.
Information
Book title
情報処理学会研究報告
Volume
2017-EC-43
Pages
1-6
Date of issue
2017/03/03
Citation
赤星 俊平, 阪口 紗季, 松下 光範. MRシステムにおける投影マーカとジェスチャを用いた仮想オブジェクト操作方法の提案, 情報処理学会研究報告, Vol.2017-EC-43, No.2, pp.1-6, 2017.