Abstract
本研究の目的は株取引において投資初心者がファンダメンタル分析を行う際の思考プロセスを観察することである.株取引において投資家はニュース記事や株価をはじめとした企業情報を用いてファンダメンタル分析を行い購入する銘柄を決定する.投資経験者は自身の経験や知識を用いてこの分析を行うが,投資の経験や知識が少ない投資初心者が熟達者同様に効率的かつ的確に銘柄を選ぶのは困難である.そこで本研究では,投資初心者のファンダメンタル分析を支援するシステムの実現を目指す.その端緒として本稿では,ファンダメンタル分析における投資初心者と投資経験者の思考プロセスのモデルを作成する.モデル作成のために視線情報と発話思考法から投資家の①読んだニュース記事の粒度や分野の移り変わり,②ニュース記事や企業情報へのアクセスの順序,③その他のリソースへのアクセスの有無を確認する.
Artifacts
Information
Book title
電子情報通信学会HCGシンポジウム2019論文集
Date of issue
2019/12/11
Date of presentation
2019/12/13
Location
広島県広島市(広島県情報プラザ)
Citation
岩崎 有基, 松下 光範. 投資初心者のファンダメンタル分析における思考プロセスの観察, 電子情報通信学会HCGシンポジウム2019論文集, No.C-5-2, 2019.