予稿集

登場人物の行為に着目したシーンの言語化に関する一検討: 少女漫画を対象として

Abstract

本研究の目的は,「告白するシーン」や「嫉妬するシーン」のようにコミック内の特定のシーンを検索可能にすることである.このような検索を可能にするには,予めコミックの内容を解析し,シーンの分割やその言語化,および登場人物の行為を表現するための語彙セットの構築が必要になる.本研究ではその実現のための基礎検討として,シーンの言語化に関する調査を行う.具体的には,時間的に連続するコマを単一シーンとみなして分割し,各シーンに登場する人物の行為を「誰が」「誰に対して」「何をする」の記述項目に沿って.複数の実験参加者に言語化させてそのばらつきの程度を観察する.本研究では,この試行を通じてシーンの言語化の実現可能性や表記のバリエーションの程度を調査し,シーン検索の実現可能性について検討する.

Artifacts

Information

Book title

電子情報通信学会第2回コミック工学研究会予稿集

Pages

15-18

Date of issue

2019/10/25

Date of presentation

2019/10/25

Location

北海道函館市(はこだて未来大学)

Citation

井上 須美, 朴 炳宣, 安尾 萌, 松下 光範. 登場人物の行為に着目したシーンの言語化に関する一検討: 少女漫画を対象として, 電子情報通信学会第2回コミック工学研究会予稿集, pp.15-18, 2019.