Abstract
本研究の目的は,チームスポーツの選手が試合後に行う振り返りを支援することである.
試合内容を振り返り反省点を認識することは,ミスの繰り返しを防いだり,プレー中の判断精度を向上させたりする上で重要である.
しかし,チームスポーツでは,個人の行動だけでなく,展開に応じた位置取りや選手間の連携などチーム全体の状況を意識する必要があり,考慮すべき項目が多く反省点を系統立てて言語化することは容易ではない.
そこで,反省内容をタイプ分けし,項目ごとに反省点を言語化できるように支援することで,この解決を試みた.
提案システムの有用性を検証するため,選手の動きが複雑化している傾向にあるスポーツであるサッカーを対象とし,サッカー経験者12名を対象に,システムを利用して試合内容を振り返る様子を観察した.
その結果,反省観点の提示が反省内容の具体化や,多角的な視点からの反省の促進に寄与することが示唆された.
Artifacts
Information
Book title
第17回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム
Date of issue
2025/02/19
Date of presentation
2025/03/01
Location
口頭発表:オンライン,インタラクティブ発表:福岡県福岡市(九州国際会議場)
Citation
野田 樹希, 畑 玲音, 松下 光範. 反省観点の分類に基づく試合の振り返り支援システムに関する有用性検証, 第17回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム, No.9K-05, 2025.