予稿集

LLMを利用した果樹農家の経験知の対話的蓄積支援

Abstract

本研究の目的は,果樹農家の経験知を外在化することである.熟達農家の経験知は農業技術向上の手段として期待されている.しかし,果樹農家は複数の要因(e.g.,作物の様子,天候の様子,人員確保)から農作業の実施を判断しており,果樹農家が作業を実施する理由を外在化することは困難である.そこで果樹農家の経験知を効率よく獲得するために,果樹農家のインタビューをもとに経験知の聞き取りに必要な要素を整理し,それを用いて農家が行っている作業理由の言語化を促す仕組みを提案する.提案手法で大規模言語モデル(LLM)による対話を通じて,経験知として蓄積すべき要素を判定し,言語化が不十分な要素を判定して深掘りすることにより,果樹農家における経験知の網羅的な収集を試みる.

Information

Book title

第17回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム

Date of issue

2025/03/19

Date of presentation

2025/03/01

Location

口頭発表:オンライン,インタラクティブ発表:福岡県福岡市(九州国際会議場)

Citation

新川 晴紀, 畑 玲音, 松下 光範. LLMを利用した果樹農家の経験知の対話的蓄積支援, 第17回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム, No.8J-01, 2025.