予稿集

理学療法士間の知識共有に向けた臨床推論テキストからのICF/ICDの推定

Abstract

理学療法における臨床推論は,患者の問題を特定し管理について判断を下すための推論プロセスであり,重要な技能である.診療録などの分析や活用が臨床推論教育に有用だと考えられるが,記述内容には理学療法士の思考過程が反映される一方で,自由記述も含まれ,表現の差異が知識共有の障害となる.本研究の目的は,そのような非構造データに医療分野の標準的枠組みである国際生活機能分類(ICF)や国際疾病分類(ICD)を取り入れて構造化し,理学療法士の共通理解のもと計算機処理を可能にすることである.本稿ではその端緒として,模擬症例における推論文章の各文がICF,ICDに該当するか判別する分類器をBERTを用いて作成した.

Information

Book title

第6回インタラクティブ情報アクセスと可視化マイニング研究会予稿集

Pages

45-52

Date of issue

2024/12/20

Date of presentation

2024/12/21

Location

横浜市港北区(慶應義塾大学日吉キャンパス)

Citation

櫟 力輔, 松下 光範, 堀 寛史. 理学療法士間の知識共有に向けた臨床推論テキストからのICF/ICDの推定, 第6回インタラクティブ情報アクセスと可視化マイニング研究会予稿集, pp.45-52, 2024.