予稿集

理学療法初学者の患者情報収集支援を目的とした患者情報収集支援ツールの提案

Abstract

理学療法のプログラム立案においては,患者情報を適切に収集する必要があるが,理学療法初学者はその情報収集に多くの時間を要するだけでなく,患者情報を見落とすこともしばしばある.そのため,不十分な情報に基づいて問題点の抽出やプログラム立案を行う可能性がある.これを解決するために,本研究では携帯端末で利用可能な患者情報収集支援ツールを提案する.本ツールでは,患者情報の各評価項目を「基本情報,医学的情報,社会的情報,理学療法評価」の4つの情報に分類し,どの情報を収集すべきかを理解しながら効率よく患者情報を収集できるようにしている.提案ツールの有効性を検証するため,入職後1〜3年目の理学療法士10名を対象とし,従来の記録手法と提案ツールでの比較実験を行った.その結果,評価項目数及び記録時間において提案ツール使用群の方が従来の記録手法よりも優れた効果を示すことが示唆された.

Information

Book title

情報処理学会研究報告

Date of issue

2025/01/15

Date of presentation

2025/01/15

Location

沖縄県那覇市(沖縄産業支援センター)

Citation

岩脇 朱梨, 松下 光範, 堀 寛史. 理学療法初学者の患者情報収集支援を目的とした患者情報収集支援ツールの提案, 情報処理学会研究報告, 2025.