予稿集

便利の副作用に気づかせるための発想支援手法の評価—行為の増減の提示による気づきへの影響—

Abstract

我々はこれまで,新たなモノを産出する過程において「便利にすること」によって副次的に生じる課題を「便利の副作用」と定義し,その低減を目的としてアイディアの発想支援手法を提案してきた. これまでの研究では,便利前後の行為の増減に着目することにより便利の副作用への気づきの誘発が示唆されたものの,行為の増減の提示による便利の副作用への気づきへの影響は十分に検討できていなかった. そのため,本稿では行為の提示により便利の副作用に気づき,それを防いだアイディアの発想の支援が可能かの検証を目的として実験を行い,その有効性について検証する. 実験では,行為の増減の提示の有無によりアイディア発想にどのような影響を与えるか検証を行う.

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Information

Book title

情報処理学会研究報告

Volume

2024-HCI-208

Pages

1-7

Date of issue

2024/05/30

Date of presentation

2024/06/07

Location

東京都文京区(東京大学山上会館)

ISSN

2188-8760

Citation

畑 玲音, 松下 光範. 便利の副作用に気づかせるための発想支援手法の評価—行為の増減の提示による気づきへの影響—, 情報処理学会研究報告, Vol.2024-HCI-208, No.20, pp.1-7, 2024.