Abstract
システム設計などのアイディアを発想する場合,「便利にすること」に過度な注目がなされることで,そのアイディアの導入により失われる行為に目が向かなくなる懸念が存在する.本研究ではこれにより発生する新たな問題点を,便利によって生じる「副作用」として考え,デザイン発想の段階でそうした副作用への気づきを与えるための発想手法について検討する.提案手法では,アイディア導入前後の行為の増減に着目し,アイディアの実現がどのような変化で構成されるものなのかを考えることにより,副作用への気づきを誘発を試みる.これによりアイディア発想段階において,副作用への気づきも含めた大局的な観点が発想に反映されていることを狙う.
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Information
Book title
情報処理学会研究報告
Volume
2024-HCI-206
Pages
1-7
Date of issue
2024/01/08
Date of presentation
2024/01/15
Location
沖縄県那覇市(沖縄産業支援センター)
ISSN
2188-8760
Citation
畑 玲音, 徳丸 晴天, 松下 光範. 便利の副作用に気づかせるための発想支援手法の基礎検討 --- アイディア導入による行為の増減に着目して ---, 情報処理学会研究報告, Vol.2024-HCI-206, No.12, pp.1-7, 2024.
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