雑誌記事

仕掛学的アプローチによる交通に関わる行動変容の促進

Abstract

仕掛学はつい行動したくなるような「仕掛け」を用いて人の行動変容を誘引する、という方法論である。我々の社会にはゴミのポイ捨てや交通混雑のような身近で日常的なものから大気汚染や温暖化のような地球規模のものまで様々な問題が存在する。仕掛学では、こうした問題を人々に義務感や恐怖感、あるいは啓蒙による使命感を与えることで解決するのではなく、「やってみたい」「面白そう」といった好奇心や期待感を喚起する仕掛けによって行動を促すことで、結果的に解決することを企図している。本稿では、交通に関わる問題解決として(1) 混雑緩和、(2) 観光や回遊の促進、(3) 運転時のスピード超過の抑制、の3つを対象に、仕掛学として解釈できる事例を紹介する。

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Information

Book title

IATSS Review

Volume

48

Pages

6-12

Date of issue

2023/06/30

Keywords

仕掛学 /

Citation

松村 真宏, 松下 光範. 仕掛学的アプローチによる交通に関わる行動変容の促進, IATSS Review, Vol.48, No.1, pp.6-12, 2023.