Abstract
災害発生時,被害報告や救援要請は復興支援を行う上で欠かせない情報である.災害情報は平常時よりも情報の鮮度がより重視されることから,速報性に優れた情報インフラとしてSNSを活用し,災害復興支援に利用するための研究が存在する.従来研究では,災害情報の獲得に利用する情報ソースが偏っている現状がある.この状況はSNSの構造や利用者数などが原因として考えられるが,災害に関する情報インフラが単一のサービスに依拠する状況は必ずしも好ましいものではない.本稿では災害情報収集に適したメディア特性とそのあり方について,現行のSNSのメディア特性,および災害発生時に必要な情報に関する要件の整理を通じて論考する.
Information
Book title
人工知能学会第30回インタラクティブ情報アクセスと可視化マイニング研究会予稿集
Pages
47-54
Date of issue
2023/03/09
Date of presentation
2023/03/10
Location
京都府京都市(立命館大学朱雀キャンパス)
Citation
安尾 萌, 森野 穣, 松下 光範. 災害情報収集におけるSNSのメディア特性に関する一検討, 人工知能学会第30回インタラクティブ情報アクセスと可視化マイニング研究会予稿集, pp.47-54, 2023.