Abstract
現在,抽象図形,イラスト,文字などに動作を付与する映像表現である,モーショングラフィックスは,従来の実写動画やアニメなどの映像作品に比べて制作コストが低いという利点から注目されている.一般に,映像作品は映像単体で成立するものではなく,効果音を伴っている場合が多い.映像作品と同じく,抽象図形の動作に適した効果音が付与されば,その動作が企図する感情喚起や機能提示などをより効果的に表現できるようになると期待される.しかし,抽象図形の動作に対してどのような効果音を付与すべきか明確な指針が存在しないため,多くの場合,MGの制作者が自分の経験や主観的感覚を頼りにMGに効果音を付与している.そのため,制作者が与えたい印象と閲覧者が受ける印象は必ずしも一致するとは限らない.
このような問題に対して,本研究は効果音と抽象図形の動作の組み合わせによる印象変化のルールをまとめ,制作者のMGの制作を支援することを目指す.
Information
Book title
2022年度関西大学大学院総合情報学研究科修士論文
Date of issue
2023/02/15
Date of presentation
2023/02/15
Citation
周 鉄爾. 効果音と抽象図形の動作の組み合わせによる印象変化に関する研究, 2022年度関西大学大学院総合情報学研究科修士論文, 2023.