学位論文

携帯端末を用いたポインティングによる室内空間でのアドホックな情報アクセス手法に関する研究

Abstract

近年のIoT技術の普及に伴い,モノとそれに紐づく情報の関係性は変化している.例えば「エアコン」というモノには設定温度や風量,運転時間といった情報が紐づき,モノ自体に保持されている.これらの情報の取得や操作を行う場合,従来は専用のリモコンなどを介してそのモノにアクセスする方法が採られていた.IoT技術の普及により,この情報取得・操作の手段は専用リモコンに限定されず,外出先のスマートフォンやタブレットなどの通信機器から行うことが可能となった.また,スマートスピーカーの普及に伴い,複数のモノの情報への音声によるシームレスなアクセスが可能となり,情報を保持しているモノから切り離して管理及び操作ができるようになってきている.こうした環境下では,モノの情報はその物理的実体ではなくモノの名称と関連付けて扱われるため,ユーザがそれらの情報にアクセスする場合,どのモノがどのような名称で管理されているかを把握していることが前提となっている.これは,普段訪れないような慣れない環境(e.g., 宿泊施設,イベントスペース)ではユーザにとって適切なアクセス手法であるとは言えない.本研究では従来のリモコンのようにモノにスマートフォンを向けるという直感的なインタラクションで任意の対象の情報を取得し操作可能なシステムを提案する.

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Book title

2022年度関西大学大学院総合情報学研究科修士論文

Date of issue

2023/02/15

Date of presentation

2023/02/15

Citation

竹村 孟. 携帯端末を用いたポインティングによる室内空間でのアドホックな情報アクセス手法に関する研究, 2022年度関西大学大学院総合情報学研究科修士論文, 2023.