Abstract
化粧品レビューを提供するサイトにおいて,利用者の価値観に近い投稿者が投稿した化粧品レビューを推薦するシステムが提案されている.このシステムの化粧品の得点算出に用いられる評価表現辞書の中には,ネガティブな評価表現に高い評価値が付与されている場合が散見され,精度の低下の一因となっていた.これを改善するため,レビュー文を商品の効果に関する文か否かに注目して分類し,辞書構築に用いる文を商品の効果に関する文に絞り,評価表現辞書の精錬を行った.先行研究と本提案手法による評価表現辞書の精度の比較を行い,35項目の評価項目において平均絶対誤差が減少した.