Abstract
本研究の目的は,抽象図形の動作が印象に与える影響を明らかにし,映像制作における図形動作設計の指標を構築することである.
モーショングラフィックスは抽象図形やイラストなどに動作を付与した映像表現であり,システムの使用体験を向上させたり,動作の対象に閲覧者の注目を集めたり,閲覧者の感情を喚起したりするなどの効果が得られることが明らかとなっている.
しかし,モーショングラフィックスの動きが閲覧者にどのような印象を与えるのかという指標は,動画制作者の主観的感覚や経験則にどどまっている.
モーショングラフィックスの動きが閲覧者に与える印象の変化が明示的になれば,動画制作者の意図した印象を,閲覧者に対して適切に伝えることが可能になる.
本稿では抽象図形のひとつとして正方形に焦点を当て,正方形に拡縮,移動,回転,透明度,軌道回転,対称移動,連続回転の 7 つの動作を各々付与した場合に,閲覧者が受ける印象について報告する.
Artifacts
Information
Book title
情報処理学会研究報告
Volume
2022-EC-65
Pages
1-6
Date of issue
2022/10/07
Date of presentation
2022/10/07
Location
北海道釧路市(阿寒湖まりむ館)
Citation
周 鉄爾, 松下 光範. 効果音と抽象図形の動作の組み合わせによる印象の変化―正方形に7種類の動作を付与した場合―, 情報処理学会研究報告, Vol.2022-EC-65, No.31, pp.1-6, 2022.