Abstract
本研究の目的は、通い慣れた場所や見慣れた風景に対する認識を未知化し、新たな気づきを促すことによって、その環境に対する認識の深化や新たな発見を促す仕掛けを確立することである。その実践として、大学生を対象にキャンパスを「楽園」に見立てたガイドマップを作成させるワークショップをデザインした。ガイドマップを作成する過程にはフィールドワークや情報の収集が含まれており、これらを通じて知識が得られるような仕掛けが施されている。本稿では、学生らのキャンパスに対する意識や理解の変化について考察するために、ワークショップの事前と事後にキャンパスに対する印象を尋ねるアンケートとキャンパスの認知地図を描画させるテストを実施した。その結果、学生らのキャンパスに対する印象は改善されたが、一方で認知地図に変化は見られなかった。
Information
Book title
電子情報通信学会技術研究報告
Volume
112
Pages
29-34
Date of issue
2013/02/25
Date of presentation
2013/03/04
Location
静岡県浜松市(ホテルウェルシーズン浜名湖)
Citation
白水 菜々重, 松下 光範, 花村 周寛. 馴致環境の未知化を促すためのワークショップデザイン, 電子情報通信学会技術研究報告, Vol.112, No.455, pp.29-34, 2013.