Abstract
アート作品やインタフェースを設計する際の視覚的要素として抽象図形の動きが注目されている.この抽象図形の動きに対し,効果音を付与することで感情喚起や機能提示などの効果を得ることができる.しかし効果音と抽象図形の動きの組み合わせによる主観的印象の変化に関する研究は十分になされていない.そこで本研究はその関係を明らかにするための端緒として,抽象図形の一つである正方形を対象に,使用頻度が高い「拡大縮小」という動きを付与した場合の動きの印象と,それに効果音を付与した場合の印象の変化に関して調査を行った.調査では,聴覚刺激としてのUI効果音と,視覚刺激として正方形の拡大縮小の動きを用いて,視覚刺激,聴覚刺激,視聴覚刺激の順番で参加者に提示し,それぞれの条件下での印象に関する評価を収集した.調査結果から,正方形の拡大縮小に伴う主観的印象が聴覚刺激によって影響されることを明らかにした.
Artifacts
Information
Book title
情報処理学会研究報告
Volume
2022-EC-63
Pages
1-6
Date of issue
2022/03/11
Date of presentation
2022/03/18
Location
オンライン
Citation
周 鉄爾, 松下 光範. 抽象図形の動きと効果音の組み合わせによる主観的印象の変化に関する調査, 情報処理学会研究報告, Vol.2022-EC-63, No.1, pp.1-6, 2022.
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