Abstract
本研究の目的は,日常空間にある情報を表示しているモノを空間から排除し,情報のみが存在する室内空間を実現することである.
我々の日常空間には,時計やカレンダー,テレビなどの情報提示機器が多く存在している.近年ではIoT関連技術が発展し,様々なモノがインターネットと繋がるようになってきている.しかし,情報提示機器はインターネットに接続されていても性質が大きく変わることはなく,情報を得ることができれば,モノとして空間に存在する必要はない.本稿では,室内に存在する情報提示機器をプロジェクタを用いて投影し,ユーザ自身が室内に配置することで,室内をデザインすることができる手法を提案する.スマートフォンを利用し,室内環境のマッピングを行い,空間に仮想情報を重畳させる.その仮想情報をプロジェクタを用いて実空間上に投影し,空間に残存させることでユーザーが情報に対してシームレスにアクセスすることを可能にする.
Information
Book title
電子情報通信学会HCGシンポジウム2020論文集
Date of issue
2020/12/12
Date of presentation
2020/12/17
Location
オンライン
ISSN
0913-5685
Citation
返町 周, 松下 光範. スマートフォンとプロジェクタの連携による室内空間への情報投影手法, 電子情報通信学会HCGシンポジウム2020論文集, No.B-5-1, 2020.