Abstract
食事の魅力は美味しさや料理自体の見た目など調理の出来のみならず,盛り付けや食器の選択などの提供方法との組み合わせによって形成される.
特に提供方法においては,器は見栄えの評価に大きな影響を与える.
しかし,器の選択では見栄えだけでなく,料理の形状や性質との相性を考慮しなければない.
例えば,料理を盛り付けにおける器選択の観点には,機能的側面と美的側面における器の選択がある.
機能的側面における器の選択は,盛り付ける料理の量や性質によって,器の物理的特徴(大きさや形など)を機能的に扱い適切な器を選択することである.
美的側面における器の選択は,盛り付ける料理と器との相性を,美的感覚や文化的な要素を考慮することで,適切な器を選択することである.
調理者が,これらの側面を考慮した器の選択を行うことで,料理の性質や外見に対して,適切な器を選択することが可能となる.しかし,器の選択は盛り付ける料理を前提に,自身が料理を振る舞う相手,行事などの状況・背景や用途などの食事のコンテキストにも依存する.
そのため,料理に対する知識や経験が少ない人にとっては難しい課題である.
そこで,料理と器が持つ特性と関係性を整理し,器選択支援への活用を想定した料理−器データセットの構築を目指す.
Artifacts
Information
Book title
2021年度関西大学大学院総合情報学研究科修士論文
Date of issue
2022/02/14
Date of presentation
2022/02/17
Citation
福元 颯. レシピ特徴に着目した料理―器関係データセットの構築に関する研究, 2021年度関西大学大学院総合情報学研究科修士論文, 2022.