Abstract
本稿では,人間のコンテンツ認識に関する認知を語彙の標本化と量子化によって模した情報表現を提案し,漫画のあらすじの特性表現への応用を検討する.
自然言語処理の分野で様々なタスクに有効性を示している単語分散表現では,連続的なベクトルによって意味が表現されている.
一方で,漫画や映画などのコンテンツにおいては離散化された概念の有無によって,コンテンツの特性を捉えていると考えた方が自然なケースが多く見られる.
我々は,人間のコンテンツ認識では,連続的な空間での連続的な位置関係を捉えているのではなく,離散的な特性の有無を捉えるアトリビュートのような認識を行っていると考えた.
本稿では,この考え方に則ってコンテンツに関わる語彙を標本化し,バイナリに量子化する情報表現手法を提案する.
提案手法を漫画のあらすじの特性表現に適用し,その有用性を検討するとともに,漫画あらすじの作品内容の特性とあらすじの書き方の特性を考察した.
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Information
Book title
電子情報通信学会第7回コミック工学研究会
Pages
31-38
Date of issue
2022/03/16
Date of presentation
2022/03/17
Location
茨城県つくば市(つくばイノベーションプラザ)
Citation
山西 良典, 西原 陽子, 松下 光範. 語彙の標本化と量子化によるあらすじの特性表現に関する基礎検討, 電子情報通信学会第7回コミック工学研究会, pp.31-38, 2022.
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