Abstract
本研究は，災害時の情報収集手段として SNS を活用可能にすることを目指し，災害発生時に SNS へ投稿された情報を分析することで，情報爆発の原因を明らかにすることを目的とする．本稿では Web メディアが情報爆発に与える影響に着目し，2019 年における台風 19 号上陸時のツイートを対象とした調査を行った．分析の観点として，災害に関するツイートの総数と，Web メディアが発信したニュース記事へ遷移する URL を含むツイートの単位時間あたりの投稿数を比較し，ツイートが急増する時間帯における出現単語とその頻度を分析した．分析の結果，情報爆発が起きた時間帯におけるツイート数と，ニュース記事への URL を含むツイート数の推移には相関関係が見られた．さらに，ニュース記事への URL を含むツイートの情報源を調査した結果，特定の Web メディアや特定のニュース記事への URL が多く投稿される傾向が見られた．
Information
Book title
第12回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム
Date of issue
2020/02/14
Date of presentation
2020/03/04
Location
オンライン
Citation
森野 穣, 安尾 萌, 松下 光範, 藤代 裕之. ウェブメディアがSNSに与える影響の調査−2019年台風19号のツイートデータを対象に−, 第12回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム, No.C8-4, 2020.