予稿集

漫符を利用した登場キャラクタへの感情付与に関する基礎検討

Abstract

本研究の目的は,漫符を利用してディジタル絵本の登場キャラクタに感情表現を付与する手法の実現である. 漫符とはコミック特有の記号表現であり, 感情や状態を視覚的に表現する目的で主に利用されている. 漫符の特徴として, 複数の漫符を組み合わせてキャラクタの感情を強めたり, 状態をより明確に伝える, といった表現の拡張性が挙げられる. この表現の拡張性を活用することにより, ユーザが絵本内のキャラクタに漫符を付与して, 表情だけでは伝えにくい複雑な感情を表現できるようになると考えている. このような漫符の利用においては,利用可能な漫符の種類やその特性を明らかにする必要がある. そこで本稿では,ユーザが絵本内のキャラクタに感情を付与する手法の基礎検討として,実際にコミックで使われている漫符の意味やその表現について分析する.

Information

Book title

電子情報通信学会HCGシンポジウム2014論文集

Pages

294-299

Date of issue

2014/12/17

Date of presentation

2014/12/18

Location

山口県下関市(海峡メッセ下関)

Citation

赤井 友紀, 山下 諒, 上間 大生, 松下 光範. 漫符を利用した登場キャラクタへの感情付与に関する基礎検討, 電子情報通信学会HCGシンポジウム2014論文集, pp.294-299, 2014.